もっとも近いはずの彼の地は遠かった。まず国内線旅客機で350km北のベロリゾンデ空港へ飛ぶ。そこからはタクシーをチャーターして150?ほど戻るのだが、それがとんでもない悪路で4時間も要したのである。それだけに私にとってサンージョアンーデルーヘイは、とんでもない場所というわけだ。しかしながら、日本の母子2人旅は、元気いっぱいであった。ここにたどり着くだけで、クタクタに疲れ果てている私とは対照的である。
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得てして苛酷な条件下では、男よりも女性のほうが元気なようだ。「ホビー」ハスキーな汽笛がサンージョアンーデルーヘイ駅に鳴り渡ると、チラデンチス行き蒸気機関車は発車した。この機関車、1912年生まれの95歳だけに、すこぶる遅い。12kmの道程を40分ちかかるから、時速18km!そのヨタヨタとした足取りは、私もまた同様である。