砂洲は海面と湖面から10mほどの標高があり、なだらかな丘のように続いていた。まるでそれはオホーツク海とサロマ湖の間に続く異界のような領域、この世のものとは思えぬ夢幻な空間だった。道の脇の木の柵の向こうには、北の花々の園が広がり、オホーツクの潮騒が風に乗って辺りを渡っていった。もしかしたら、私たち2人はすでに現世の人間ではなく、ひょっとしてたった今臨死体験をしているのではないかと思えるくらいの一刻だった。
[参考]
東京ベイ舞浜ホテル - じゃらんnet
http://www.jalan.net/yad377189/
本部・名護・国頭周辺のホテル - じゃらんnet
http://www.jalan.net/hotel/470000/LRG_471400/
コート・ホテルズ・アンド・リゾーツのホテル一覧 - じゃらんnet
http://www.jalan.net/biz/group/CHAIN0044.html
わずかな行程だったけれど、それだけで本当にライトバンの中に2台の自転車を押し込んで北海道まで出かけた甲斐があったと思っている。私たちは、その先は一切立ち入り禁止になるところにまで進み、蚊がいっぱい飛び回っていた木立から逃れるようにしてネイチャーセンターに引き返した。もう1度、砂洲の上を行く天上の道を辿って。あれから10年近く経った今も、あの原生花園の道は、どこかネバーランド的な色彩を帯びた世界として記憶に灼きついている。